ワークショップA

(敬称略)

REBT・CBTに活かす解決志向アプローチ


近年、「認知行動療法とブリーフセラピーの接点」(日本評論社)という本も出版され、「ブリーフ的」にCBTを行うことの有用性についての認識が広まりつつある。本ワークショップでは、ブリーフセラピーの中でも、解決志向アプローチ(SFA)を取り上げ、その概要を学び、REBTCBTへの応用可能性を考える。GutermanRudesは、2005年にSFAREBTの統合モデルを提案している。また、Ellis自身も、「ブリーフセラピー:理性感情行動療法のアプローチ」(金子書房)の中で、SFAの有用性について一定の理解を示している。しかし、Ellisは、強みや例外(問題が起こっていない状況)に目を向けることが、無条件の自己受容の妨げになる可能性を指摘している。本ワークショップの参加者は、SFAの理論を学び、基本的な技法を練習するとともに、REBTCBTSFAの効果的な統合/折衷について理解することができる。


本講座受講者には、学会認定REBT心理士資格更新のための単位(2pt)が付与されます。


<講師>

東北大学大学院医学系研究科博士課程 木内 敬太

臨床心理士 / REBT心理士 / CBTオーストラリアCBT上級資格

 

<略歴>

2009年 KIDSカウンセリング・システム研究会にて解決志向

    アプローチを学ぶ

2010年 文教大学大学院人間科学研究科 修士課程 修了

     REBT心理士 取得

2011年 臨床心理士 取得

     東北大学大学院医学系研究科 博士課程 入学

2013年 シドニー大学経済学部等短期留学(1年間)

     CBTオーストラリア CBT上級資格 取得

 

<所属学会>

日本人生哲学感情心理学会、日本心理学会、日本心理臨床学会、日本行動療法学会、日本ブリーフサイコセラピー学会、日本ブリーフセラピー協会、日本産業ストレス学会、日本産業衛生学会、産業組織心理学会

 

研究業績

  1. サークルに所属する大学生男子バレーボール選手に対するラショナルコーチングの試み.REBT 研究, 2(1), (2011): 39-55.
  2. 認知行動療法第三の波としての Rational Emotive Behavior Therapy. REBT 研究, 3(1), (2013): 41-65.
  3. 職場における肯定的相互作用の測定: 二層性解決志向コミュニケーション尺度の作成と信頼性・妥当性の検討. ブリーフサイコセラピー研究, (投稿中).