(敬称略)
職域メンタルヘルス活動では、一次予防(精神障害の発生予防・メンタルへルスの維持増進)の促進が喫緊の課題となっている。そのための方法として、認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy; 以下CBT)を用いたアプローチが期待を集めているが、個人心理療法として行う高強度のCBTは、医療経済的側面、機会均等性、専門家数の不足などの観点から、多くの労働者に対して行う予防的手段としては適切ではない。これらの課題に対して,集団教育や電話、e-mail、インターネットなどのツールを用いたLow Intensity CBTが注目を集めている。
当日は、電子メールやWEBを利用したストレスマネジメント及びワークモチベーション向上を目的とした社員向けCBT研修や、簡便化された不眠の認知行動療法(CBT for Insomnia, CBT-I)についての無作為化比較試験の結果を紹介し、Low Intensity CBTの職場での予防的応用とその課題について述べたい。
<講師>
北里大学大学院医療系研究科産業精神保健学
教授 田中 克俊
<略歴>
1990年 産業医科大学医学部卒業
1992年 (株)東芝本社産業医
2002年 昭和大学医学部精神医学教室講師
2003年 北里大学大学院医療系研究科産業保健学准教授
2010年 北里大学大学院医療系研究科産業保健学教授
医学博士
精神保健指定医
精神神経学会専門医・指導医
<所属学会>
日本産業精神保健学会(常任理事)
日本ストレス学会(理事)
日本産業ストレス学会(理事)
日本うつ病学会(評議員)
など
<著書>
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